地方暮らしに役立つ!? 資格・検定8選(2024年版)

~地域活性化、観光、SNS…おすすめ資格はこれだ~

仕事に「やりがい」を求めて、地方に目を向ける若い世代が増えています。

ふるさと納税サイトを運営する(株)トラストバンクが、東京圏の若者に対して行った調査『若者の地方に対する意識調査 』 (令和5年) では、55.7%と半数以上が「持続可能な地域づくりに貢献したい」と回答しています。特に15~19歳の年代では、65.9%と高い結果となっています。

そこで今回は「地域にとって役立つ人材になるために有効な資格や検定」を、テーマ別に8つご紹介します。

地域活性化に関連する資格

地方創生に積極的に取り組むエリアによっては、「地域創生士」という肩書を用意している場合があります。「地域創生士」は、大学の地域創生学部などの専門教育を受けた、地域に貢献できる人材を自治体が認定する制度です。ただ、必ずしも大学の専門教育を受けていなくても、受験できる民間資格や検定もあります。

1.観光プランナー

観光プランナーは、日本観光士会(一般社団法人日本観光文化協会内)が認定する資格です。試験に合格すると、地域資源を活用した新たなツーリズムやまちづくりなどの分野で活躍する人材として認められます。

プランニングだけでなく、観光に関わるマーケティング知識も学ぶため、企画したビジネスを世の中に広めるための知識も身につきます。広く観光振興、地域振興、観光関連業界などにかかわるのに適した資格となっているので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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観光関連の検定

最近のインバウンド需要は、有名観光地からディープな地方の魅力にシフトしつつあります。最近は、日本のスナックでお酒を飲む「スナック巡りツアー(Japanese snack bar hopping tour)」なども話題となりました。より専門的な知識や英会話技術を身に着けることで、地方における観光業務の武器にもなり得るのではないでしょうか。

2.旅行地理検定

旅行地理検定は、旅行地理検定協会(事務局:株式会社JTB総合研究所)が運営する検定試験です。

旅行愛好家や旅行会社への就職を目指す人、そして観光関連企業・団体から「チリケン」の愛称で親しまれ、のべ24万人が受験(2019年6月現在)している人気検定です。

試験は、日本旅行地理と世界旅行地理の2コースに分かれており、それぞれ初級・中級・上級の3つの難易度に分かれています。初心者の方でも、段階的に上級レベルを目指すことができますので、まずは初級からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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3.観光英語検定

観光英語検定は、全国語学ビジネス観光教育協会が運営する検定で、外国人とのコミュニケーション能力に関する試験です。令和6年時点で、のべ24万人以上が受験している人気検定試験です。

試験は、3級から1級までの3段階のレベルに分かれており、ホテルでの対応や観光地でのショッピングなど、実際の旅行シーンを想定した内容が出題されます。さらに観光に必須の文化、地理、歴史の知識も問われる実用本位の内容となっています。観光に特化した英語を学んでみては、いかがでしょうか。

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4.日本の宿おもてなし検定

日本の宿おもてなし検定は、日本の宿おもてなし検定委員会が運営する検定試験です。

宿泊需要に対する「高度化」と「国際化」に向けて、より高いレベルのおもてなしへの進化を促すためにスタートした検定試験です。

おもてなしレベルは、新人レベルのスタート!から指導者レベルの1級まで4つの段階に分類されています。ホテルの接客とは異なる、旅館でのおもてなしの実務について学んでみてはいかがでしょうか。

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ビジネス創出関連の資格

地域創生においては、新しいビジネスの創出が必要となる場合があります。そのようなケースでは、以下のような資格の知識が役に立ちそうです。

5.経営支援ディレクター

経営支援ディレクターは、一般社団法人中小企業経営支援アドバイザー協会が認定する資格です。経営者が想い描く事業成長の実現を支援するため、経営課題に最適なソリューションをディレクションする能力を示す資格です。

オンライン学習にて、中小企業が抱える9つのカテゴリーの課題に関する知識と、経営支援スキル及びコーチングスキルを習得した方が認定されます。地方の中小企業を支えるための知識を身につけてみては、いかがでしょうか。

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6.イベント業務管理士

イベント業務管理士は経済産業省後援事業で、一般社団法人日本イベント産業振興協会が認定する資格です。イベントの企画、運営、評価に関する知識を学び、地域イベントの企画運営に役立ちます。

イベントのアシスタントディレクターを想定した2級と、イベント業務に関する企画・制作・運営の高度な専門スキルを有する1級の、2段階の試験が用意されています。地方創生では、イベントで地域社会と来訪者をつなぐケースも多いので、イベント運営の能力を身につけてみてはいかがでしょうか。

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広報・PR関連の検定

地域のさまざまな情報を世の中に訴求する際には、広報・SNSの活用が欠かせません。広報・SNS運営のスキルを獲得しておけば、地域での広報活動などに役に立つのではないでしょうか。

7.SNSエキスパート検定

SNSエキスパート検定は、一般社団法人SNSエキスパート協会が運営する検定です。

ソーシャルメディアの運用方法や効果的な投稿戦略を学び、地域の魅力を発信するスキルが身につきます。上級SNSエキスパート検定の学習においては、炎上や緊急時の対応フローといったリスクマネジメントの知識も学べます。自信を持ってSNSを運用するためにも、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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コミュニケーション関連検定

地方創生においては、地域住民や自治体・企業などの連携を図る必要が出てきます。

以下の検定に挑戦することで、コミュニケーションが円滑になり地方創生業務をスムーズに進行することができるでしょう。

8.コミュニケーション検定

コミュニケーション検定は、サーティファイコミュニケーション能力認定委員会が運営する検定です。対面交流における「話す」行為において、相手の状況を正しく理解したうえで、的確で効果的に伝える能力が身につきます。初級と上級の2種類があり、平均合格率が86.83%(2022年度)と高いのも特徴です。コミュニケーションは、どのような場面でも必要になってくるスキルですので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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今回は、「地域にとって役立つ人材になるために活かせそうな資格や検定」を8つ紹介しました。資格や検定への挑戦は、結果も大事ですが、学びのプロセスで新たな発見や視座に出会えることが財産になります。興味がある資格・検定がありましたら、ぜひチャレンジしてみてください!

 

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※この記事に掲載されている情報は、2024年7月にサイトに公開した時点での情報です。