話題の性格診断テスト「16Personalities」を活用して、仕事との相性を考えてみよう
自分自身の特性と、今の仕事との相性を検討してみる
「16Personalities」をご存じですか?
個人の性格を16通りの性格タイプに分類する無料の性格診断で、今、若い人を中心に流行っています。
今回はこの「16Personalities」の診断結果を活用して、あなた自身と今の仕事との相性を見定めてみようという企画です。
仕事に対する評価は、自他ともに「できる・できない」の2軸で考えてしまうことが多いですが、もし今、あなたが仕事にモヤモヤを感じているとしたら、その理由は仕事との「相性」が良くないからかもしれません。
まずは自身がどのタイプに分類されるのか、楽しみながらやってみましょう!
▶16Personalitiesの性格診断テストはこちら
<Menu>
・16Personalitiesの簡単解説
・16種類の性格タイプ
・LO活プロジェクトのメンバーが、診断結果と自己評価を見比べてみた
・実践例:診断結果をどのように捉え、仕事との相性検討に活用するか
16Personalitiesの簡単解説
今回、16Personalitiesを初めて知ったという方に向けて、まずは簡単に診断の概要を説明します。16Personalitiesを既に知っている方や、診断の活用法を早く読みたい方は、飛ばしていただいてOKです。
16Personalitiesでは、診断を受ける人は93個の質問に回答します。すると、5つの項目についての診断結果と、16個の性格タイプのうち、最も当てはまるタイプが結果として表示されます。
5つの項目とは以下の通りです。
外向 – 内向(Extraverted – Introverted)
観察 – 直感(Observant – Intuitive)
思考 – 感情(Thinking – Feeling)
計画 – 探索 (Judging – Prospecting)
自己主張 – 激動(Assertive – Turbulent)
診断結果では、上記の各項目について、対照的な2つの特性のどちらかに分類がなされます。
そして、各項目の特性の度合いについてパーセンテージで表示されます。
各項目の特性には、アルファベットが割り当てられています(例:外向型はE、内向型はI)。
そのうち4項目(外向 – 内向、観察 – 直感、思考 – 感情、計画 – 探索)に割り当てられたアルファベットの組み合わせによって、16個の性格タイプが決定します。
■外向 – 内向 (Extraverted – Introverted)
1つ目の項目は、外向/内向です。
普段の会話でも「あの人は外交的(内交的)」のように使うことがありますが、それに近いイメージです。エネルギーが外側に向かっているのか、内側に向かっているかの違いです。外向型には“E”、内向型には “I”のアルファベットが割り当てられています。
外向型の人は、外部の世界に興味を持ち、活動的で社交的です。他者との交流を大切にし、グループで行う活動が好きです。自分の感情を表に出す傾向があります。
内向型の人は、内面的な考えや感情に焦点を当てることが多いです。他者との交流は比較的少なくても満足し、深い交流を好みます。静かで落ち着いた環境に惹かれる傾向にあります。
■観察 – 直感 (Observant – Intuitive)
2つ目の項目は、観察/直感です。
意識をどこに向けているかの違いといえます。観察型には “S”、直感型には “N”のアルファベットが割り当てられています。
観察型の人は、今起きていることや、起こる可能性が高いことに集中する傾向があります。現実的で具体的な情報を重視し、目の前の事実や実際の体験を元に判断する傾向があります。
直感型の人は、未来の可能性や大局的な視点から考える傾向があります。パターンやアイデアを重視し、“起こる可能性が低いこと” や“隠された意味”に着目する傾向があります。
■思考 – 感情 (Thinking – Feeling)
3つ目の項目は、思考/感情です。
物事を判断する上で重要視する要素の傾向です。思考型には “T”、感情型には “F”のアルファベットが割り当てられています。
思考型の人は、論理的で客観的な判断を重視します。感情に左右されず、合理的な基準やデータに基づいて意思決定を行うため、調和よりも効果的かを重視する傾向があります。
感情型の人は、共感力や連携、社会の調和を重視します。他者の感情や価値観に敏感で、感情表現や感受性を大切にし、他者との関係を重視して意思決定を行います。
■計画 – 探索 (Judging – Prospecting)
4つ目の項目は、計画/探索です。物事への取り組み方についての好みといえます。計画型には “J”、探索型には “P”のアルファベットが割り当てられています。
計画型の人は、予見可能性や明瞭さを大事にして、整った環境に身を置いたり計画を立てたりすることを好みます。決断力があり几帳面で、整理された生活を好み、構造化された環境で働くのが得意です。
探索型の人は、社会規範にとらわれず、柔軟な考えを持っています。即興的なアプローチを好み、計画よりも状況に応じて対応することを重視し、自由度の高い環境を好む傾向があります。
16種類の性格タイプ
上記4項目の組み合わせによってできる16種類の性格タイプは以下の通りです。
・ISTJ/管理者
実直で信頼性が高く、責任感が強い。
・ISFJ/擁護者
思いやりがあり、思慮深い。
・INFJ/提唱者
理想主義で洞察力がある。
・INTJ/建築家
独立心が強く、戦略的に物事を考える。
・ISTP/巨匠
現実的で柔軟性があり、問題解決が得意。
・ISFP/冒険家
柔軟で芸術的な感性を持つ。
・INFP/仲介者
理想主義で想像力豊か。
・INTP/論理学者
理論的で分析的な思考が得意。
・ESTP/起業家
活動的で現実的な行動を取る。
・ESFP/エンターテイナー
社交的で楽しいことを好む。
・ENFP/運動家
熱心で創造的なコミュニケーター。
・ENTP/討論者
好奇心旺盛で機知に富む。
・ESTJ/幹部
組織的で現実的な管理者。
・ESFJ/領事
思いやりがあり、協力的な性格。
・ENFJ/主人公
カリスマ性があり、他者を導く。
・ENTJ/指揮官
決断力があり、効率的なリーダー。
さらに詳しい情報については、16Personalitiesのページから見ていただくと良いでしょう。
▶「16Personalitiesの性格一覧」の詳細はこちら
LO活プロジェクトのメンバーが、診断結果と自己評価を見比べてみた
実際に、LO活プロジェクトのRさんに16Personalitiesを試してもらいました。
その結果、Rさんは「INTJ/建築家」でした!
各項目の結果はこのように診断されました。
外向 – 内向 →内向型 53%
観察 – 直感 →直感型 86%
思考 – 感情 →思考型 57%
計画 – 探索 →計画型 53%
※パーセンテージは、100%が最大に偏った状態、50%は両方が均衡している状態
結果についての感想を、Rさん本人に聞いてみました。
・診断結果で納得感のあるところ
内向や思考が優位な結果が出たことはわりと予想通りで、「やっぱりそうなのかも」と感じました。納得感があったのはそれぐらいなので、意外な部分の方が多かったように思います。
・診断結果で意外だったところ
一番大きく振れていたのが「観察 – 直感」で、直感型86%でした。説明を見た限りでは自分は「観察型」かなと思っていたので意外でしたし、さらに直感型の傾向が全4項目中最も強く出ていたことも驚きでした。
また内向型や思考型という結果は、どちらが優位かという点では納得でしたが、傾向の強さは内向型53%、思考型57%とわずかで、もっと偏っていると予想していたので少し意外でした。
・この結果を仕事に活かせるか?
直感型の傾向があるというのは思わぬ一面でした。目の前の仕事や課題解決を上手く処理するような仕事が中心だったので、企画系の仕事のチャンスがあれば挑戦してみてもいいかもしれない、と思いました。診断結果を見ながら、改めて自分の今の仕事は比較的向いていると思えたので、隣の芝生が過度に青く見えることもなくなりますし、プラスに受け止められました。
そして、職場の人のタイプを予想して声の掛け方を変えてみたり、チームごとにこの性格タイプが多そう、と考えたりするのも面白いし役立つかもと思いました。
実践例:診断結果をどのように捉え、仕事との相性検討に活用するか
ここからは、診断結果の仕事への活かし方を考えていきましょう。
実践例を3つご紹介します。
考え方のポイントは、以下の通りです。
- 自分のタイプをよく理解し、その上で、今の仕事との相性を検討すること
- その上で、もし相性が良くないようであれば、自分のタイプによりマッチする仕事を考えてみること
●Case1: プロジェクト管理の仕事をしている、ENFP/運動家タイプのAさん
・悩み
転職先の会社で、プロジェクトの進行管理に従事する社会人4年目のAさん。
さまざまな関係者とコミュニケーションを取りながら良好な関係を築き、物事を進めていく仕事に、楽しさややりがいを感じています。一方で、細かい進捗管理や、トラブルが発生した際の計画の見直しなどはあまり得意ではなく、短所を克服してプロジェクト管理の専門性を高めるか、得意分野を伸ばせる別の仕事を探すか悩んでいるところです。
・解決策
部署異動を希望し、営業の仕事に就いてみる!
・活かされるであろう特徴
Aさんは、自社サービスの導入を検討する企業との関係構築を担う、営業の仕事に部署異動を希望してみると良いかもしれません。ENFP/運動家タイプのフレンドリーで外交的な特徴は、クライアント企業の担当者を味方につけ、同じ目標に向かう仲間として巻き込んでいけるでしょう。またクリエイティブで自由な発想力は、自社サービスを活用したクライアント企業の問題解決の提案につながるかもしれません。
●Case2: 営業の仕事をしている、INTP/論理学者タイプのBさん
・悩み
新卒で入社した会社で営業の仕事をしているBさん。どちらかというと行動よりも思考が得意なタイプで、「もっと足を動かそう」と上司から指摘されることもしばしば。似たタイプのお客さんとはものすごく気が合い、話し込んで深い付き合いになることもあり、これが自分の営業スタイルであると思っているが、このままでいいのかなとモヤモヤすることも。
・解決策
システムエンジニアとして転職してみる!
・活かされるであろう特徴
Bさんは、転職して自社アプリを使うユーザーの行動分析や要望を元に、新しい機能を開発するようなシステムエンジニアを目指してみるのはどうでしょう。一念発起でプログラミングの勉強を始めてみたら、INTP/論理学者タイプの分析思考が得意な特徴を生かすことができ、またユーザーの要望を満たす機能についてじっくり考える仕事ができるかもしれません。モヤモヤを抱えていたBさんは、きっとこれまで以上に前向きに仕事に取り組めるようになるでしょう。
●Case3:マーケティングの仕事をしている、ESFJ/領事タイプのCさん
・悩み
多くの人を笑顔にしたいと思い、日用品のマーケティング職としてキャリアをスタートさせたCさん。多くの人が日々使う商品に携わる仕事にやりがいを感じつつも、数字とロジックで意思決定される業務に、「自分ではなくてもできるのでは?」という気持ちが出てくることも。自分らしい仕事とは何だろうと悩みはじめています。
・解決策
教師として働いてみる!
・活かされるであろう特徴
Cさんは、大学生の時に教職の授業を履修していたという経歴があるので、その経歴を活かして教師としてのキャリアにシフトしてみるのはどうでしょう。目の前の相手に直接関わることができ、生徒の未来にも携われることにやりがいを見出せるかもしれません。思いやりや利他的な性分を持つESFJ/領事タイプの特徴は、教師として生徒と向き合うときにきっと存分に発揮されるでしょう。
まとめ
16Personalitiesを活用してみることで、自分自身の新たな一面を発見したり、周りの人に対する新たな視点を得られたりするかもしれません。
また、「自分の特性と仕事の相性」という観点で診断結果を捉えてみると、今の自分の仕事の振り返りや、これからのキャリアについて考えるヒントが得られることもあるでしょう。
とはいえ、診断結果をむやみに信じ過ぎることも危険です。あくまで性格タイプ診断の一つであると理解した上で、診断結果に振り回されることなく、うまく活用してください。
※この記事に掲載されている情報は、2024年12月にサイトに公開した時点での情報です。