​​通勤時間を使って人生が少し豊かになりそうなコンテンツを探して体験してみた

​​通勤時間を使って、人生が少し豊かになりそうな
コンテンツを探して体験してみた!​

都市部で暮らしていると、多くの人が電車やバスで通勤をしているはず。本を読んだり、音楽を聴いたり、過ごし方は人それぞれですが、車内で過ごす時間の使い方、いつの間にかワンパターンになっていませんか?

例えば、地方ののどかな時間を想起させる和やか系BGMプレイリストや、多様な働き方を紹介するウェブサイト、田舎暮らし系YouTuberの自炊動画を見るなど、なんとなくルーティーンになっている過ごし方を少し変えるだけで、いつもより時間を豊かに使うことができるかもしれません。身近で見聞きする情報やコンテンツとは少し違ったものに触れるだけでも、新しい考え方に気づけたり、今まで知らなかった発見があったりします。​

そこで、今回は通勤時間にオススメのコンテンツを、車内での過ごし方別にご紹介します。
後半では、LO活スタッフが実際に1週間ほど通勤時間中に味わい、自身の心境やメンタル面にどのような変化が起きたのかもレポートします。

 

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ぼーっと過ごす派の方にオススメ​
しっかり情報収集する派の方にオススメ​​
​​本を読む派の方にオススメ​
​​実録!私の変化​
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ぼーっと過ごす派の方にオススメ


古民家ひとり暮らし|YouTubeチャンネル​
https://www.youtube.com/channel/UChhrfk3ZYVkeNbkbyS4-puA

古民家で一人暮らしをする様子を疑似体験できるYouTubeチャンネル。地元の食材を使った手料理をしたり、民家をDIYでアレンジしたり、海のそばで暮らす生活の様子を垣間見ることができたりします。BGMも和やかなメロディーで、都会の喧騒から距離をおき、ゆったりとした時間を堪能することができます。料理も本格的なので、自宅で料理する時の参考にもなりそうです。​​​

生活リズムを整え、健康的な食事を摂ることが暮らしの充実度を上げる第一歩なのかもしれません。通勤時間は焦らずのんびりと過ごしたい、趣味を増やしたい、と思っている人にオススメです。

 

古民家ひとり暮らし

■こころってラジオ|podcast​
https://anchor.fm/cocorotteradio

感情の掘り下げ方や、自己肯定感との付き合い方などをテーマに、キャリアコンサルタントや産業カウンセラーとして活動する濱田アキさんが、日常で感じる様々なモヤモヤをできる限り「言語化」することに挑戦するポッドキャスト。各回20分ほどなので、通勤時間でも聴きやすいのが嬉しいポイント。聴いているだけで、カウンセリングを受けているような気持ちになりそうです。​​​

普段の生活で抱えたストレスも、忙しい毎日が続くと見過ごしてしまいがち。気持ちを切り替えて1日を始めたいと思う人にピッタリのコンテンツです。

 

こころってラジオ

Forest Notes|インターネットサービス​
https://www.forestnotes.jp/​​

世界自然遺産に登録されている白神山地や、岐阜県の飛騨高山など、日本全国各地の森に設置したマイクを通して森の様子を聴くことができる無料のサービスです。スマホアプリもリリースしているので、通勤時間でも楽しめます。​

鳥のさえずりや風の音や川のせせらぎは、心を穏やかにさせてくれて、自然に囲まれているような安らぎを与えてくれます。また、それぞれの森の特徴や、生息する生き物の紹介を読むこともでき、四季折々変化する山の様子を目と耳の両方で楽しむことができます。都会にいては目を向けない、味わえない感覚や情報に触れる機会にもなりそうです。通勤前にリラックスしたい人にオススメです。

 

Forest Notes

 

​​​​しっかり情報収集する派の方にオススメ


日本仕事百貨|求人サイト​
https://shigoto100.com/

​​働く人たちの思いにフォーカスし、会社や仕事を紹介する求人サイトです。一求人あたり平均4,000文字という長い会社紹介文からは、実際に企業で働いている人たちがどんな気持ちで日々の仕事に取り組んでいるのかを存分に知ることができます。​

​​世の中にある仕事の幅の広さや、そこに隠された働き手の思いを垣間見ることができるので、今実際に新しい仕事を探している人以外にも、他の人がどんな思いで仕事に向き合っているのか知りたい人にもオススメです。​

 

日本仕事百貨

​■TURNS|地域型ポータルサイト​
https://turns.jp/

ローカルや移住に関心のある人と地域をつなぐ架け橋として情報発信を行う雑誌『TURNS』のウェブサイトです。地域の自治体が移住者を受け入れるための制度や、地域で活躍する人の想いや団体の活動などを、インタビューやコラムを通じて紹介しています。

暮らしと仕事、二つの軸で自分の興味に合わせてコンテンツを探すことができたり、都道府県別に情報を検索したりできるので、自分が気になる情報をピンポイントで見つけられます。実際に地方に移住して暮らしたり、地元企業で働いたりする人たちの話を知りたい人にオススメです。

 

TURNS

​​■仕事旅行|お仕事体験ツアー紹介サイト​
https://www.shigoto-ryokou.com/

​​「大人の職業体験」をコンセプトに作られた日帰り仕事体験ツアーを紹介するウェブサイトです。気になったツアーがあれば申し込むことができるので、多様な職業体験を通じて、幅広い仕事を知り、自分が理想とする生き方や働き方に一歩近づくきっかけになりそうです。​

​​掲載されている仕事のジャンルが幅広く、自分の興味にあったツアーを見つけられるのがポイント。旅行に行く感覚で、普段は体験できない、ずっと憧れていた仕事や気になっていた業界の仕事に挑戦することができそうです。「今の仕事とは別の領域にチャレンジしてみたい」「転職を考えているけどまずは気軽に体験するところから始めたい」という人は、ぜひ気になるコースを見つけてみてください。​

 

仕事旅行

 

本を読む派の方にオススメ


『自分の仕事をつくる』西村佳哲​
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480425577/

「仕事とはなにか」「『いい仕事』はどこから生まれるのか」といった問いに向き合う著者が、ものづくりのプロフェッショナルたちへのインタビューをまとめた1冊。さまざまな職業に従事する人々の言葉から、「仕事」に対する多様な考え方や価値観に触れることができます。いい結果を生み出す働き方には、共通することがあり、それは働く人なら誰にでも関わってくる「働く姿勢」だということが伝わってきます。​

今の仕事に対して「いまひとつ充実感が持てない」「やりがいが見つけられない」などと感じている人をはじめ、「仕事」についてじっくり考えてみたい人はぜひ読んでみてほしい1冊です。​

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『旗を立てて生きる』イケダハヤト​
https://www.shobunsha.co.jp/?p=2767

​​プロブロガーとして、これからの働き方について情報発信を行う著者が、「自分なりに仕事の目的や目標を立てて生きること」を提案する1冊。著者は、​​社会にまず課題を見つけ、問題意識を基点に仕事を見つけることを提案します。​

​​忙しなく日々淡々と働き続けていると、何のために働いているのかが分からないと感じてしまう人も多いはず。一度、自分の好きなことや気になることを見つめ直してみたいと考えている人におすすめの1冊です。SNSを用いた情報発信のコツなども書かれているので、スキルアップのきっかけにしたい人にもおすすめです。​

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​​■『ライク・ア・ローリング公務員 まち思う 故に我あり』|福野博昭​
http://www.kirakusha.com/book/b591053.html

​​18歳で奈良県庁に入庁し、以来さまざまな改革や地域活性化を行ってきた著者の生涯を綴った自伝。県庁に42年間勤めたのち、現在は全国の新規事業の立ち上げなどに取り組む著者は、どんな仕事でも面白くできると語ります。関西弁の口語調で書かれた文体が特徴的で、自治体職員としてさまざまな困難や葛藤にぶつかりながらも仕事を全力で面白がるその姿勢から、エネルギッシュな著者の生き様が伝わってきます。​

「今の環境に不満があってモヤモヤする」「最近仕事が楽しくないかも」と感じている人は、この本を読めば、仕事を自分から面白がるためのヒントが見つかるかもしれません。​

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​​実録!私の変化


​​​それでは実際に、1週間これらに浸ってみてどう感じ、自分にどのような変化があったかをレポートします。

私の自宅は横浜で、会社のある新宿までは約1時間の道のりです。ちなみに、この実験に参加する前の車内の過ごし方は、SNSを見ているか、寝ているかの2択でした。目的を持って行動していたわけではなかったので、少し時間を無駄にしているような気分でした。​

初日は、いつもと過ごし方を変えてみるために、本を読みました。帰宅時はさすがに疲れていたので、本を読む体力も残っておらず、代わりにpodcastを聴きました。ぼーっとしながら情報収集ができる上に、目が疲れることもないので、有意義に時間を使いつつ、1日の疲れを癒すことができた気がします。​

2日目以降も、自分のコンディションに合わせて、出勤時と帰宅時で、それぞれコンテンツを選びました。朝は目も頭も冴えているので、「日本仕事百貨」や「TURNS」などの情報サイトに新鮮な気持ちで目を通すことができました。特に、新しい暮らし方や働き方に挑戦している人たちのインタビューなどを読むと、刺激を受け、自分も何かにチャレンジしてみたくなりました。​

 

中でも、特に気に入っていたのが、濱田アキさんの「こころってラジオ」です。
帰宅時は、大体このpodcastを聴きました。1対1で、友だちから悩みを吐露されているような感覚になります。特に印象に残っているのが、「キャリアのコンプレックス」と題された回です。濱田さんは、「何かを考え続けている、悩み続けていることにコンプレックスを抱いていた」と語ります。ある程度の経験を積んだ人も、20代の自分と同じようなことで悩むことがあるのだと知り、新鮮な気持ちでした。​

podcastを聴いていて起こった変化は、車内での目線の行き場です。今まではスマホを見つめているか寝ているかだったので、自分の周りにどんな人がいるか、あまり気にしたことがありませんでしたが、以前と比べて、目の前に座っている人や、車内の吊り広告などが視界に入るようになりました。手元以外の場所に注意が向くようになったのです。一度、車内で他の方に席を譲ったことがあったのですが、もし今までのようにスマホを見つめていたら、そのような行動には至っていなかったのではないかと思います。

毎日いろいろなコンテンツに触れると、少しずつ、日々の生活で気になることや目に留まるものが変わった気もします。今まで気にも留めなかったことに目がいくようになるとか、ちょっと本屋に寄ってみるなどです。

​​​​これまではなんとなく過ごしていましたが、通勤時間は一番手軽に普段の行動に変化を付けられる時間かもしれないと思いました。​

まとめ

​​自身の体験から、「通勤時間は多くの人が自由に活用できる自己投資の時間」だと気付くことができました。例えば自転車通勤をしていたり、車を運転していたりする場合は集中する必要がありますが、バスや電車の場合は「乗っているだけ」です。忙しい毎日の中で、これほど自由に使える時間は、多くの人にとって貴重なのではないでしょうか?​
​​会社や打合せ先への到着を目的とするのではなく、それらの場所に到着するまでの時間で新たな自分と出会うことを目的とする。

現状にモヤモヤを感じている人は、いきなり大きく日常を変えるのではなく、いつもの時間との向き合い方を「少し」変えてみるだけでいいのかもしれません。早速、明日から通勤時間を有効活用してみてください。私もしばらくこの生活を続けてみようと思います!​

 

※この記事に掲載されている情報は、2022年12月にサイトに公開した時点での情報です。