地方で自分らしく生きる!

地方でモヤモヤを解消した
先輩たちに学ぶ

あなたは今、このコンテンツを、どのような場所でどのような気分で読んでいますか?
もしかすると、都会暮らしに「少し疲れた…」なんて感じながら読んでいませんか?

社会人になって一生懸命仕事を覚えているけど、「仕事が楽しい訳でもなく、ただひたすらに先輩や上司から出し続けられる仕事をこなすだけで精一杯だ」なんて疲れていないでしょうか。そして休日はしっかり休んで、リラックスできているでしょうか?

●プライベートを重視する時代
ここ数年、仕事とプライベートのバランスは、大きく変化しています。
内閣府の「就労等に関する若者の意識調査」では、平成23年度から平成29年度にかけて、「プライベートを優先したい」と考える割合が大きく増加しています。

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平成23年度に「プライベート優先者(仕事よりも家庭を優先する)」が52.9%だったのに対し、平成29年度には63.7%と、10.8ポイントも増加しています。

●プライベートは巣ごもり
では、その重視したい「プライベート」の時間を、どのように過ごしているのでしょうか?
厚生労働省の平成26年版厚生労働白書によると、自宅で過ごす様子が見えてきます。

最も多いのは「インターネットをして過ごす」、次いで「テレビを観たりラジオを聴いたりして過ごす」「何もせずゴロ寝で過ごす」がTOP3となっています。

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もちろん、「仕事で疲れているから体を休めたい」という気持ちも分かります。
そして、自宅で過ごすことが悪いという訳でもありません。

ただ、ちょっと「もったいない」と思いませんか?

●地方でポジティブに
ここで少し視点を変えて、国土交通省の調査データを見てみましょう。
地方生活者と地方移住希望者に、居住地(地方移住してみたい地域)の魅力を聞いたアンケートでは、「I/Jターン者(※)」が「自然と都市のいいとこ取り」を目指していることが分かります。

※「I/Jターン者」:Iターンは、出身地以外の場所に就職や移住すること。Jターンは、出身地の近隣のエリアに就職や移住すること。ともに、出身地に戻るUターンの類義語。

緑色の「I/Jターン者」の回答内容に注目してください。
最も多いのは「自然環境が魅力である」の34.8%、次いで「地方ではあるが、都市圏から遠すぎない」の37.4%、「地震・津波・水害等の自然災害のリスクが低い」の32.1%が続きます。

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つまり、あえて「I/Jターン」を行った人は、地方の自然と都市の利便性の両方が得られる場所を選択し、かつ自然災害の少ない場所も考慮していることになります。

では、実際に「I/Jターン者」が、どのような暮らしをしているのか、見てみましょう。

このサイトを運営するLO活プロジェクトでは、これまで多くの地方就職した若者を取材してきました。都会から地方へ移住することで、仕事・生活の何が変わったのか、そんな取材記事を掲載しています。取材した地方移住者は、地方での生活で仕事・暮らしの大切なものを見つけ、生き生きとした暮らしをしていました。

そんな、地方で自分らしく暮らす若者の姿を見てみませんか?
下記が、私たちが取材した「地方で自分らしく暮らす若者」の姿です。

●偶発的に地方で自分らしさを見つけた若者
「地方移住」と聞くと、何か目的を持って移住した人をイメージするかもしれません。
でも中には、偶発的な理由から地方移住が決まり、その地方での生活の中から「自分らしい暮らし・生き方」を見出した人もいます。
ぜひ、そんな方のインタビューを読んでみてください。
何かのきっかけが、仕事や暮らしを豊かにしてくれることが伝わると思います。

【北海道】スタジオロッカ株式会社 蔵立沙栄さん

東京でのマスコミ就職を夢見るもなかなか決まらず、卒業間近に紹介されたのは札幌の映像制作会社。夢見た就職先とは異なる、札幌の映像制作会社を訪れてみると・・・

【福井県】ハルキャンパス 森一貴さん

東京のコンサルティング会社で働いている時に、ふらりと参加した福井県鯖江市の「ゆるい移住」プロジェクト。ここで仕事の価値観が大きな音を立てて崩れ、人生に変化が・・・

鹿屋市役所 農林商工部 ふるさとPR課 半田あかりさん

大阪で漫才コンビを組むも、相方が体調を崩して引退。ピン芸人として歩き始めたところに突然「市役所の職員になって、地域のPRをやってみないか?」という誘いが・・・

上記以外にも、目的を持って地方移住した人などのインタビュー記事も掲載されています。
ぜひ、こちらをご覧ください。

●地方で自分らしく
上記のリンク先の人たちのように、自分で目的意識をもって地方で暮らしを始めた人だけでなく、偶発的な理由から地方で暮らした人の中にも「地方で自分らしさ」を取り戻した人もいます。

これらの取材者から見えてきたのは、地方でのコミュニケーションの変化です。

都会では、「他人に干渉しない」という傾向があります。だから、「自分ひとりで頑張らなくては」という意識が強くなるのではないかと思います。

しかし地方では、人間関係が濃くなります。周囲の人は、何かと心配して声をかけてくれたり、親身になってくれます。分からないことは教えてくれるでしょうし、いろいろなアドバイスをしてくれます。

取材者の1人、半田あかりさんは、地方でこんなことに気づいて「地方で自分らしさ」を取り戻したと言います。

都会では、常に自分のことを中心に考えていました。
でも、市役所職員として働き出すと「この地域のために頑張りたい」という意識に変わったのです。
その意識の変化は、「夢中で走り続ける日々」から「俯瞰してものごとを見る余裕」に変わります。そしてその余裕が「周囲の人たちとの協力」につながり、お互いを認め合うことで自分に「自信」が持てるようになりました。

「誰かと競争するのではなく、周囲が求めることに全力で応え続けることで、唯一無二の自分になれる。ローカルってそんな場所だと思いました。」
そう教えてくれました。

地方は、必ずしも「田園風景の田舎」ではありません。
先ほどの「I/Jターン者」が意図していたように、地方都市には「自然と都市のいいとこ取り」ができる環境があります。

田舎暮らしには興味がないという人も、少し「地方暮らし」で「自分らしさを取り戻す」ことを考えてみてはいかがでしょうか?