「『そろそろ仕事やめようかなあ』とモヤモヤしているキミへ」潜入レポート
転職を考えた3人が語るキャリアのターニングポイント
みなさんは、現在の仕事を辞めたい、転職したいと考えたことは、ありますか?
「仕事にやりがいを感じない」、「毎日が同じことの繰り返しに感じてしまう」、「仕事を辞めたいけど次のステップに踏み出せない」――。そんなことを感じながら、「今のままでいいのかな?」とモヤモヤしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、LO活-thinkが開催した視聴型オンラインイベント「~『そろそろ仕事やめようかなあ』と考えているキミへ~転職を考えた3人が語る、キャリアのターニングポイント」の潜入レポートをお届けします。
実際に転職を考えた方が、何をどのように感じて転職をする・しないの判断をしたのか、そしてモヤモヤをどう乗り越えたのか、ぜひ参考にしてください。
記事の最後には、本イベントのアーカイブ動画の案内もありますので、ぜひ最後までお読みください。

<目次>
1.「転職を考えた3人が語る、キャリアのターニングポイント」とは
2.登壇者は、なぜ転職を考えたの?
3.転職/休職を考えたとき、何に悩み、どうやって乗り越えた?
4.ターニングポイントを経て、今の仕事・キャリアをどう思う?
5.【Q&Aコーナー】同僚に「残って欲しい」と言われた。あなたならどうする?
6.アーカイブ動画を公開中
1.「転職を考えた3人が語る、キャリアのターニングポイント」とは
今回ご紹介するのは、LO活-thinkが2024年12月7日にオンライン開催したイベントです。実際に「転職を考えて、行動を起こした3人」の方に登壇していただき、キャリアに関するリアルな声を紹介しました。地方に転職した人、都内で転職した人、同じ会社に踏みとどまった人、それぞれのキャリアの分岐点で考えたことや選択した行動を語っていただきました。
当日は参加者からリアルな質問も飛び出し、中身の濃い内容となりました。さまざまな考えや経験から、モチベーションを高めるヒントを見つけられると思います。
2.登壇者は、なぜ転職を考えたの?
では、早速今回の登壇者をご紹介しましょう。

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【地方に転職した 山碕千浩さん】
山碕さんは、⾷に携わる仕事をしたいと飲⾷店の社員になるも、ハードワークに追われて転職するか悩みます。そして仕事に関して、自身の棚卸を開始。やりたいことを軸に考えた時に、地元への思いや⾃分に適したライフスタイルが地方にあると気付き、地元の島根県の求人に応募。今は「⾷と暮らし」に関われる「⽯⾒銀⼭⽣活観光研究所」に転職し、「暮らす宿 他郷阿部家」に勤務しています。
【都内で転職した 後藤円⾹さん】
後藤さんは新卒からデザイナーとして働き、3社を経験。前職でも事業会社でデザイナーをしていましたが、事業部が解散するという理由から転職を余儀なくされます。その時に、デザイナーとして自分のデザインスキルだけを考えるのではなく、会社全体のことを考えられるようになるべきだと経営視点の必要性を感じたそうです。その結果、現在はデザインの知見を活かしながら、「人と組織」に向き合うコンサルティング会社で働いています。
【同じ会社で働く ⽊幡真⼈さん】
⽊幡さんは、新卒で入社した会社でYouTube動画制作のアシスタントディレクターとなりました。
しかし元来「文章を書くのが好き」だったため、短時間でキャッチーな印象を残す目的の動画制作では、伝えたいことが伝えきれないというモヤモヤを感じていました。自分のやりたいことと異なるうえにハードワークによって肉体的にも精神的にも疲労が重なり、適応障害を患います。
1カ月の休職中に上司と話をする中で、本来やりたかった「文章を書く」ウェブマガジンの編集者への配置換えが決まり、今はやりがいを持って楽しく仕事に取り組んでいます。
3.転職/休職を考えたとき、何に悩み、どうやって乗り越えた?
では、3名の登壇者のみなさんは、転職/休職を考えたとき、何に悩み、どうやって乗り越えたのでしょうか。

【地方に転職した 山碕千浩さん】
山碕さんが転職するか悩んだ時にモヤモヤしたのは、「転職先が、今よりさらに合わなかったらどうしよう」という不安だったそうです。
「甘えているだけではないだろうか」と悩みながらも勇気を出し、まずは店長に「会社を辞めたい」と伝え、退職への気持ちを固めたという山碕さん。振り返れば「何かあれば実家に帰ればいい」という気持ちがあったから、上司に辞めたい気持ちを伝えられたのではないかということです。そこで気持ちを一気に「転職」に振り切って、自分が転職したい気持ちの棚卸を開始したそうです。
【都内で転職した 後藤円⾹さん】
後藤さんは30歳の頃に、ここから先デザイナーとしてどうなりたいか、子どもを持った場合にどのようなキャリアになるかを考えるようになりました。そんな将来の自分をイメージした時に、組織のことを考えられるようになりたい気持ちに気付いたそうです。
転職活動中は、信頼できる先輩や友人に転職の候補企業について相談したという後藤さん。
「その会社はあなたにあっている」と言われたことで、自信を持てるようになり、モヤモヤを乗り越えられたのだそうです。
【同じ会社で働く ⽊幡真⼈さん】
元々、上司に相談をすることが苦手で相談できずに悩んでいた木幡さんですが、休職をきっかけに定期的に上司と話をする機会ができました。そこでは「最近読んだ本の話」など、仕事以外の話もたくさんしたそうです。
そこから自分の希望が「文章を書くこと」であると伝えることができ、ウェブマガジンの編集の仕事へ配置換えとなりました。

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4.ターニングポイントを経て、今の仕事・キャリアをどう思う?
では、そんなターニングポイントを経て登壇者の3人は、今の仕事・キャリアをどう思っているのでしょうか。

【地方に転職した 山碕千浩さん】
山碕さんは、転職したい気持ちの棚卸をする中で、自分は「自然の近くで暮らしたい」「手触りのある作業をすることが好きだ」「仕事と暮らしが地続きとなった生活がしたい」と気付き、地元へのUターンを決めました。

島根県・石見銀山での仕事場の様子
現在の仕事は、元武家屋敷(古民家)を改修した宿泊施設の運営業務だそうです。
いろいろな業務をこなしているそうですが、仕事と暮らしがゆるやかにつながる、地方だからこその環境が魅力的だと語りました。
【都内で転職した 後藤円⾹さん】
後藤さんは元々事業会社のデザイナーであったため、いろいろな企業に伴走してコンサルティングを行うようなクライアントワークは初めて。

モデレーターとしてイベントに登壇している様子
しかし実際に飛び込んでみると、クライアント企業のストロングポイントを引き出す仕事の楽しさに気付いたそうです。今ではデザイナーとして培ってきた知見も活かせる、多くの魅力的な企業との取引にワクワクしています。
【同じ会社で働く ⽊幡真⼈さん】
ウェブマガジンの編集者となった木幡さんは、ランニング製品の開発者や選手に取材をし、深い情報を引き出して読者に伝える仕事に就くことができました。動画担当の頃には経験したことのない納得感を持って仕事ができているそうです。

マラソン大会にて、併走しながら取材を行っている様子
さらに、自分のやりたい仕事をやっていく中で、ランニングだけではない他の分野の編集・ライティングにも興味が出て、スキルアップとしての転職も視野に入れ始めるようになったそうです。

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5.【Q&Aコーナー】同僚に「残って欲しい」と言われた。あなたならどうする?
最後の質問コーナーでは、参加者からいくつか質問が寄せられました。
その中から1つ、ご紹介しましょう。
【参加者からの質問】
上司が忙しく、あまりコミュニケーションが取れない職場で、スキルアップのために転職しようかと考えています。しかし年齢も高く、同僚に残って欲しいと言われて、残るべきか転職すべきか揺れております。どう自分の気持ちを整理すれば良いでしょうか?

【回答】
この質問に3人は、下記のように回答しました。
【地方に転職した 山碕千浩さん】
動くなら、早い方がいいのではないでしょうか。「残って欲しい」と言われて自分がどう感じたのか、「周りのために残るのか」「残ったとして自分の将来にどんなプラス材料があるか」を考えたほうがいいと思いました。
【都内で転職した 後藤円⾹さん】
山碕さんの言う通り、「自分の将来にどんなプラス材料があるか」をしっかり考えるべきだと思います。「周りのために残る」場合には、リーダーになり昇進するという選択肢もあると思いますが、そこに違和感がないかを考えてほしいと思います。他人のためではなく、自分のための転職にしてほしいと思います。
【同じ会社で働く ⽊幡真⼈さん】
私が会社を辞めなかったのは「残って欲しい」と願う同僚のためではなく、自分自身がチャレンジしてみたいことが社内に生まれたから。もしもあの時、担当替えが実現していなかったら、会社を辞めていたと思いますので、自分のための転職を考えていただきたいと思います。
その他、「小さな会社で、多様な業務でマルチタスクをこなしているので、専門知識が身に付きにくい。どのようにバランスを取るべきか?」「転職回数が多いものの、やりたいことが見つけられていない。どうやってやりたいことをみつけるか?」といった複数の方からの質問に答えています。
以上のようにイベントでは、異なる選択をした3人の視点から転職を考えたときにどのような一歩を踏み出すべきか、その選択肢を探りました。「仕事をやめようか」と検討するみなさんの背中を押すきっかけになれば幸いです。
6.アーカイブ動画を公開中
今回のイベントの模様を、アーカイブ動画で無料視聴できます。記事では紹介しきれなかった他の質問にも、ヒントになる回答がたくさんありましたので、ぜひご自身で確かめてください。
2025年2月28日(金)18:00まで視聴可能
※お申込み締切:2025年2月28日(金)15:00
※この記事に掲載されている情報は、2025年1月にサイトに公開した時点での情報です。