モヤモヤ解消のための
5つの質問
~質問4~

質問4:
仕事の評価・条件に
ついて考えよう

あなたは、自分の社内評価が気になりますか?
会社員なら、上司からどのように評価されているか、気になりますよね。

最近は出世を希望しない人も増えていると言いますが、評価を得られるに越したことはありません。

また労働条件について、「なんでこんなに残業が多いんだろう」とか「なんでこんなに休みを取りにくいんだろう」とか感じたことはありませんか?

仕事の評価・労働条件は、基本的に会社が判断するものなので、自分だけでは改善が難しい問題です。だからこそ「モヤモヤ」することも多い分野です。

そこで今回は、「仕事の評価・条件」について考えます。
評価や労働条件に不満はないという人は、この質問を飛ばして次の質問へ進んで結構です。

質問4:仕事の評価・条件について考えよう

社会人になって経験が浅いと、「上司が自分をどう評価しているか」や「会社が決めたルールが他社と比較して一般的なのか」などを、気にすることは少ないかもしれません。

ただ、なんとなく肌感覚で会社の対応に「モヤモヤ」していることはないでしょうか?
今回は、会社員の悩みに多い「社内評価」「休み」「残業」の代表例について、考えていきましょう。

下記ボタンからワークシートをダウンロードしてプリントアウトすると、やりやすいと思います。ぜひ、活用してください。

PDFPDFダウンロード

また、「どのように回答すればいいか分からない」という人のために、サンプル回答例(PDF)も用意しました。こちらも参考に、自分の答えを書き込んでみてください。

PDFサンプル回答 PDFダウンロード

【ヒント1:あなたの社内評価は適正だと思いますか?】

あなたは「会社からどのように評価されているか」考えたことはありますか?
会社員なら、年に何回かは上司との面談で「あなたの評価」について話をされていると思います。そして、その評価が賞与などの金額にも影響していると思います。

そんな上司との面談で聞く評価は、自分の感覚とギャップはないですか?
「自分の社内評価は適正だ」と思う場合は、次のヒントへ進んで結構です。

●自分で出来ていると思うこと、出来ていないと思うこと
まずは、今のあなたの仕事の中で、自己評価として「これは合格点だ」という仕事と、「これはまだ合格点は出せない」という仕事に分類してみてください。

仕事をパーフェクトにこなせるスーパーマンなんて、そう滅多にはいるものではありません。多くの会社員は、「まだ合格点は出せない」という仕事を持っているものです。だからこそ、先輩にアドバイスを求めますし、自分で調べて勉強もするのだと思います。

ですから、「合格点が出せない仕事がある」ことに悲観的になる必要はありません。
「合格点の仕事」「合格点はまだ出せない仕事」について、書き出してみてください。

●上司からの改善ポイント
次に、上司との面談で「要改善」と指摘されたポイントを思い出してください。
きっと上司からは、褒められるポイントと改善を要求されるポイントの両方の話をされていると思います。

上司から指摘された「改善点」を書き出してください。

「褒められたことしか覚えていない」なんてことはないですか?
もしも、そのような人がいたら、次回の面談では「改善点」についてもメモしてください。もしも「改善点」を言われなかったら、あえて聞いてみてもいいかもしれません。

特に「改善点」の指摘もされていないのに、賞与の金額が低いと感じたり、上司の反応が悪かったりした場合に、確認するポイントとなるからです。

●上司の指摘と自己評価の相違点は?
さて、「要改善点」を書き出したら、それを先程書き出した「合格点の仕事」「合格できていない仕事」と照合してみてください。

「合格できてない仕事」に対する「改善ポイント」なら、それは自分で自覚できていること。
しかし、自分では「合格点」なのに「改善ポイント」として指摘されていたら、それは「モヤモヤ」要因になり得ます。

照合して「合致しなかったこと」があれば、しっかりと書き出しておいてください。

〜ケーススタディもチェック!〜
「評価制度」について人材会社で働くキャリアアドバイザーが見た、転職時の成功例・失敗例をケーススタディで紹介しています。そちらも参考に、「評価制度」について考えてみてください。

【ヒント2:休みはしっかり取れてますか?】

続いては、休みについて考えてみましょう。
会社は従業員に対して所定休日を定め、休ませなければなりません。また、「有給休暇」の取得は、「取得が義務化」されている制度です。
あなたの休みについての「モヤモヤ」を確認していきましょう。

しっかりと休みを取れているという人は、次のヒントに進んでいただいて結構です。

●休みを取れていますか?
まずは、「所定休日」や義務化されている「有給休暇」を、きちんと取得できているか確認してください。

もしも、きちんと取得できていない場合は、どのような理由からでしょうか?
休みを十分に取得出来ていない理由を書き出しましょう。

●休むことに気を遣いますか?
社内でみんな忙しくしているから、なかなか「休むと言い出せない」ということはないでしょうか?

若手社員は、やはり周囲に気も遣うでしょうから、先輩たちが休んでいないと、有給休暇を申請しにくいかもしれません。

しかし本来、休みを取ることは労働者の権利であり、気を遣う必要はありません。
もしも、取得を申し出て、そこで嫌な顔をされたり、気を遣って言い出すことすらできない状況にあるとすれば、それは「モヤモヤ」の要因になり得ます。
しっかりと、書き出してください。

〜ケーススタディもチェック!〜
「有給休暇」について人材会社で働くキャリアアドバイザーが見た、転職時の成功例・失敗例をケーススタディで紹介しています。そちらも参考に、「有給休暇」について考えてみてください。

【ヒント3:残業に不満はありませんか?】

続いて考えてもらうのは「残業」についてです。
「残業」については、会社によって状況が大きく異なります。

世の中は、大きく「残業禁止」の方向に動いていますが、まだまだ「残業」せざるを得ない業務量を担っている人がたくさんいると思います。

労働基準法では、労働時間は原則として、1日8時間・1週40時間以内、かつ法律で定められた休日が毎週少なくとも1回必要とされています。それを超えて労働させるには、労働基準法第36条に基づく労使協定(36(サブロク)協定)の締結が必要で、時間外労働の上限は、月45時間・年360時間(特別な事情があっても年720時間以内等)とされています。

●月に何時間の残業をしていますか?
そこで、あなたに質問です。
あなたは、月に何時間くらい残業をしていますか?
書き出してください。

●残業の理由は何ですか?
続いて、「残業」しなければならなくなる理由を考えてください。

・元々定時で帰れるような仕事量ではない
・帰り間際に追加の業務を依頼される
・トラブルが多く、想定外の業務に時間がかかっている
・上司に提出した資料のチェックが定時を超えて返ってくる
・部署内の雑務に時間を取られて自分の仕事ができていない
など、書き出せばキリがないかもしれません。
思い当る「あなたの残業理由」を書き出してみてください。

●俯瞰して見てみよう
書き出せたら、少し視点を変えて、それを「他人事」として見てください。
そして、実現可能性が低くても構わないので客観的に考えて、「こうすれば改善できる」と思ったことがあれば、それも書き出してください。

例えば「上司に提出した資料の修正が、定時を超えて指示される」というような例は、客観的にみれば、「部下が残業しないように、上司が営業時間内にチェックすべき」って思いますよね?
上司に、そう言えるかどうかは置いておいて、対処法が思いつけば、今はそれで構いません。

「こうすれば改善できる」と思ったことがあれば、書き出してみてください。

〜ケーススタディもチェック!〜
「残業」について人材会社で働くキャリアアドバイザーが見た、転職時の成功例・失敗例をケーススタディで紹介しています。そちらも参考に、「残業」について考えてみてください。

【まとめ:仕事の評価・条件について考えよう】

質問4では『仕事の評価・条件について「モヤモヤ」していること』を書き出してもらいました。

「自分では自信をもってやれている仕事なのに、上司からの評価が低い」なんてことはありませんか?

そんな時は、周囲の同僚や先輩にも評価を聞いてみてください。自分では気づいていない部分を指摘されるかもしれません。

また、「休みを取るのに気を遣う」という場合は、優しそうな先輩に相談してみてください。勇気を出してきっちり休みを取りはじめると、「この人は、きっちりと休みを取る人だ」と認識されて、案外周囲もそういう目で見てくれるかもしれません。

「残業」に関しても、思いついた改善法を、同僚や先輩に相談してみてください。一人で「モヤモヤ」するよりは、吐き出すことで少し気持ちが楽になったり、先輩が改善策を教えてくれたり、上司に相談してくれたりするかもしれません。

このようなことも踏まえて、この質問全体を見渡して感じたことがあれば、最後の枠に書き出してください。

質問4はこれで終了です。書き出せた人は、最後の質問に進みましょう。

もしも一人で答えていくのが難しいと思った場合は、下記の「無料相談」をご利用ください。専属のキャリアカウンセラーが、対面あるいは、WEBや電話の面談でサポートしながら、一緒に「モヤモヤ」の原因を探し、どのようにしたら「モヤモヤ」が解消するのか考えます。
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